ダリア球根の植え付け

東北地方や北海道など寒い地域では、遅霜の心配がなくなってから植え付けましょう。

鉢・コンテナ植えの場合

ダリアの根は横に広がります。大輪系は直径30cm程度(10号鉢)の鉢に1球を植え付けると良いです。

  1. 排水性を良くするために鉢底に軽石を多めに敷く。
  2. 水はけの良い用土をウォータースペースの下から10~5cmくらいまで入れる。
  3. 球根を発芽点が鉢の中央に上向きになるように置き浸透性殺虫剤をまく。 ウォータースペースまで用土を被せる。施肥と支柱を立てるのを忘れずに。支柱は4本が理想的。
  4. 最後にジョウロで鉢の底から流れ出るまで水をたっぷりやる。以後は発芽するまで水やりをしない。

ワンポイント
植え付けの時には必ず支柱を立てて下さい。ダリアは背が高く枝も茂るので支柱の支えなしでは倒れてしまいます。見た目が気になる場合は、成長するまで棒っ切れなどで仮穴を確保しておけば、後から高い支柱を立てられます。

庭・花壇植えの場合

ダリアの根は横に広がります。大輪系は直径30cm程度(10号鉢)の鉢に1球を植え付けると良いです。

  1. 元肥を施す。有機質の肥料を用いる場合は植え付けの2~3週間前、緩効性化成肥料を用いる場合は植え付ける直前に。
  2. 植え穴を地表から深さ5~10cmほど掘り、発芽点が上向きにあるように球根を置く。
  3. 支柱を4本ずつ立て、浸透性殺虫剤を撒き、植え穴に土を戻す。最後にジョウロで水をたっぷりやる。以後は発芽するまで水やりしない。

ワンポイント
ダリアの球根は水をたくさん含んでいるので、植え付け後に水をあげた後は、発芽するまで水やりを控えて下さい。水のあげすぎで球根が腐るというケースが多く見受けられるので、気を付けて下さい。発芽後も土が乾燥してから水をあげるようにして下さい。

発芽後の管理

水やり

発芽後も過剰な水やりは控えること。土壌が乾燥したら水やりをする。とくに庭、畑へ植え付けた場合は、水をあげすぎると地表近くで根が水分を得てしまい、地中深く根が伸びていかずに充分に生育せず、真夏の暑さを乗り越えられない場合があるので要注意。

ときどき葉を洗い流すように水やりを
葉は、光合成や蒸散作用を司る大切な部分なので、十分なケアが必要です。 霧吹きやジョウロの蓮口で水をかける“葉水”を表と裏の両面に行なうことにより、洗浄効果だけでなく、葉ダニの発生も防げます。 ただ、あまり頻繁に葉水を行なうとカビやアブラムシの発生原因にもなるので、暑く乾燥する時期にほどほどの間隔で。

追肥

葉や茎の様子を見ながら適切に
最初に施した元肥の効果はやがて薄れてきます。 葉や茎の成長が思わしくなかったり、色が薄いなどの症状が見えたら追肥をしましょう。 だいたい植えつけの1カ月後が目安になります。肥料にはさまざまな種類があるので使いやすいものを選びましょう。

日照対策

鉢植えの場合は、建物の陰や木陰などに移動するのが手っ取り早い方法です。 特に西日が当たる場所からは避難させるとよいでしょう。地面に直植えしている場合など移動ができないような環境では、 遮光ネットや寒冷紗、よしずなどの園芸資材を使うとよいでしょう。

病気・害虫の予防

害虫
葉や花に穴が開いていたり、地際の茎が傷んでいるような場合は、 たとえ姿が見えなくても害虫の存在が考えられます。小さなフンを見つけた場合も同様です。 種類をあげるときりがありませんが、写真で紹介したもの以外に、アブラムシ、ネキリムシ、ヨトウムシなどがあります。速やかな捕殺を心がければ薬剤の使用も少なくて済みます。

病気
水切れでもないのにしおれたり、葉に変色や縮れが見られるなら、 なんらかの病気に犯されていると考えてください。細菌やカビによる病気であれば、適切な薬剤を用いて改善できる場合がほとんどです。 ただし、ウィルスによってかかる病気は、残念ながら有効な薬剤がないので、株ごと抜いて焼却するしかありません。

対処法
大きく分けて、害虫には「殺虫剤」、病気には「殺菌剤」を使います。 また、その両方の効能がある「混合剤」というのもあります。初心者にも使いやすいのはスプレー式のエアゾール剤ですが、 ある程度の知識がある方は複数の薬剤を調合すれば効き目の高いものが安価で作れます。 薬剤の使用は細心の注意が必要ですので、販売店と相談しながら、説明書きをよく読んで使うようにしましょう。 変色したり虫に喰われた葉、咲き終わった花がらなどをそのまま放置していると成育の妨げになりますし、新たな病気の原因にもなりますので、迷わず取り除きましょう。

わき芽かき

わき芽を放置しておくと枝分かれがどんどん進んで栄養分が分散し、 主茎の花が大きく育ちにくくなります。それを防ぐためにはこまめなわき芽かきが必要です。逆に、小輪の花を数多く咲かせたい場合はわき芽かきをおさえましょう。

ダリアの仕立て方

天花仕立て

球根から出た主茎を伸ばしその頭に一番花を咲かせる方法です。 下2節の葉と茎の間に生えてくるわき芽を残し、そこより上の主茎のわき芽(花芽)をすべてかき取り、一番花を咲かせます。

一番花が終わったら花の下で切り落とし、残したわき芽に2番花を咲かせます。 これも同様に下の節のわき芽を残し、 そこより上のわき芽をすべてかき取ります。こうしていくと丈の低く茎のがっちりしたダリアに仕立てあがります。

摘芯仕立て

地表から2~3節伸びたところで主茎の中心の若い芽をかき取り、 節から伸びてくるわき芽4本を生長させ、この茎に一番花を咲かせます。わき芽のかき方は天花仕立てと同じで、下の節のわき芽を残して他のわき芽をすべてかき取ります。

切り戻し

「夏の暑さでダメになってしまった」 「病害虫にやられて、手を尽くしたけれど結局ダメだった」そんな場合でも、 まだあきらめないでください。「切り戻し」という作業を行なうことにより、新しい芽を出させ、秋花を咲かせるべくトライしてみましょう。

地上部に1つ以上の節を残すようにして、地際から30~40cmのところで主茎を切り落とします (残した節に葉や脇芽、枝分かれした茎が付いても一緒に切り落としてください)。
やがて主茎から脇芽が伸びてきますが、それらはすべてかき取り、地中または地際から伸びてきた芽だけを残します。

切り口の処理も忘れずに
主茎の切り口から雨水などが入って空洞部にたまると、腐敗の原因となります。そこで、あらかじめ切り口に覆いをする処理をしておいてください。 覆いをする前には切り口を乾燥させておくことが大事です。乾燥させずに覆いをすると、茎自身から出る水分によって内部が蒸れてしまい、これまた腐敗につながります。

切り口の処理も忘れずに
主茎の切り口から雨水などが入って空洞部にたまると、腐敗の原因となります。そこで、あらかじめ切り口に覆いをする処理をしておいてください。 覆いをする前には切り口を乾燥させておくことが大事です。乾燥させずに覆いをすると、茎自身から出る水分によって内部が蒸れてしまい、これまた腐敗につながります。

球根の掘り上げ・貯蔵・分球

掘り上げ

掘り上げ時期
ダリア球根は土中の凍結や過湿によって腐敗しますので、霜が降りる前に掘り上げましょう。 霜や雪などで茎が凍傷にかかると球根も使えなくなりますので、 寒い地域では花が残っていても思い切って霜が降りる前に掘り上げたほうが安心です。 霜の降りない暖かい地域では、掘り上げは必要ありませんが、 地上部分を切り倒し株の上にムシロなどを掛けておくとよいでしょう。 鉢植えの場合も掘り上げる必要はありませんが、鉢ごと玄関などの屋内に取り込んでおきましょう。

球根の掘り上げ方

  1. 支柱を抜き、茎を地際付近で切り倒す。このとき、掛けておいた品種の札を取り違えないよう注意。
  2. スコップを株の周囲に円形に挿し込み、細い根を切断する。球根本体を傷つけないように手で少し掘り大きさを確認しながら行なうと安心。
  3. 茎に手を添え、スコップを斜めから深く差し込みながら少しずつ持ち上げる。クラウンと球根の間は折れやすいので特に注意。下から手で支えながら行なうとよい。掘り上がったら土を大まかに取り除く。

貯蔵

掘り上げた球根を軽く水洗い(手荒に洗うとクラウンを傷めてしまうので要注意)、 日陰に1週間ほど置いてから木箱や段ボール箱に移し替えます。 ダリア球根は5℃以下になると腐りやすくなりますので、 寒冷地では屋内での保管をお薦めします。湿気の多い地方では、箱に土をまぜたもみ殻やピートモス等をつめて、 球根をそっと埋めておくとよいでしょう。乾燥がちな地方では、土をまぜた湿らせたバーミキュライトで球根をくるみ、 ビニール袋に入れておく方法がよいです。さらに段ボール箱などに入れておけば安心です。

分球

分球の時期
掘り上げて貯蔵した球根は2~3月に分球をして植え付けに備えましょう。

どこから芽が出るのか?
発芽点があるのは球根の胴体ではなく、球と茎の間の膨らんだ部分(クラウン)です。 このクラウンから芽が出てきて、成長していくのです。 つまり、掘り上げの段階で球根にクラウンの部分を残しておくことが大前提となります。 そして、分球の際は各球根のクラウン部分に発芽点が少なくとも1つあるようにします。球を基準に分けるというより、発芽点を基準にして分けるといった感じです。

取り扱いには細心の注意を
球根を手に取るときは、クラウンの部分をつかまないようにしてください。 むやみにクラウンを持つと大切な発芽点を傷めかねませんし、 首の弱い品種ではポッキリと折れてしまうこともあります。必ず球根の胴体部を持つようにし、どうしてもクラウンを持たなければならない場合はあくまでもそっと注意深く。

用意するもの
分球の方法
1 手・指・道具の消毒
球根がウイルスに感染してしまうと治すことは不可能です。予防のため、作業前に必ず手指と使用器具を消毒しましょう。園芸店で売っている専用の消毒液を使うと効果的です。

2 細い根を切り、土を落とす
球根に残っている細い根は後々の作業をする際に邪魔になるので、あらかじめ取り除きます。 面倒ですがスッキリ取っておきましょう。発芽点を見つけやすくするために歯ブラシ等を使ってクラウンの土を落とします。 球根が込み合っていて分球しにくそうな場合は、細く弱々しい球や首折れ球をあらかじめ取り除いて整理します。

3 分球する
よく切れるカッターナイフ等を使ってクラウンの部分を切り分けます。 このとき、発芽点がなるべくクラウンの中央部にくるように切りましょう。切り口と発芽点がなるべく離れているものが上手に分球された球根と言えます。 クラウンに残っている古い茎は、分球後軽く力を加えてもぎ取りましょう。無理にもぐと球根の首を折ってしまうのでくれぐれも気をつけて。

4 角をとり、名前を書き込む
クラウンの角の部分は衝撃で欠けやすいので、ナイフで切り取って仕上げておきましょう。 あとで品種名がわかるよう、球根に書き込みます。数が多い場合は箱や袋にまとめ、その上から。